製紙汚泥や屑ゴムなどから"炭"を生成する有機系廃棄物炭化乾留システム。有害物質で汚染された土壌を、不溶化する土壌改良技術。人に、地球にやさしいリサイクル技術を提供しています。
処理物を蒸し焼きにして多くの構成物質を気体として飛ばし"炭"を生成させます。
原理的にはコークスや木炭の製法と同じ蒸し焼きです。
廃棄物の乾留炭化処理を行うと、炭化物が生成されます。これらは、以下のものに再利用可能です。
●土壌改良材 ●製鋼保温材 ●製鋼加炭・還元材 ●水質浄化剤 ●消臭脱臭剤
お客さまでお困りの各種廃棄物を高効率で炭化するために、最適条件を検討する試験設備です。
【廃棄物乾燥機】
水分を含んだ処理物を乾燥させる試験装置です。乾燥に必要な熱量の測定ができます。この試験装置は1時間に約50kgの原料を投入できます。
【連続式乾留炭化キルン】
廃棄物を連続的に乾留炭化するための試験装置です。乾留炭化に最適な温度や時間を調べる事ができます。この試験装置は1時間に約20〜30kgの原料を投入できます。
【バッチ式乾留炭化装置】
連続式の乾留炭化キルンは、その構造上処理物を20〜30mm程度に破砕する必要があります。従って、処理物の原型を留めたい場合や破砕が困難な場合は、バッチ式の本試験装置で試験を行います。この試験装置では一度に80リットル程度の試験が行えます。
製紙汚泥を乾留炭化処理する設備です。全て乾留炭化メカニズムを利用しており、省エネルギーで、化石燃料使用が極限まで抑えられています。また、環境にも配慮された無公害の設備です。
自動車用窓枠ゴム等屑ゴムを炭化処理するプラントです。このプラントでは、屑ゴムを炭化処理する際の廃熱を利用し蒸気を発生させます。その蒸気を工場の熱源として、生産設備、暖房などに利用されています。従来の化石燃料を燃焼させているボイラーへの寄与率が減少し、結果として、化石燃料の削減を実現できました。
【技術データ】 屑ゴムの処理量=140トン/月
炭化品の生成量=50〜60トン/月(製鉄所へ加炭材として販売)
ホタテウロを乾留炭化処理する設備です。弊社の乾留炭化設備でウロが有効利用可能なリサイクル品として生まれ変わりました。この設備では1時間に約1,500kgのホタテウロを処理できます。 | |
※ホタテウロとはホタテの貝柱以外の内蔵や ミミの部分の総称で廃棄物です。 |